mastemのブログ

本好きの備忘録( *´艸`)ゆるゆる感想と日常について書いてます

【読書感想文】ひねくれ者の耶居子の生活が一変する!『嘆きの美女/柚木麻子』

どーも、totocco(トトッコ)です(^^)/

今日は一日ゆったりと寝てましたw

寝る子は育つ、totoccoも育つw

 

そんなゆったりと過ごす日にこの本の紹介をしていきたいと思います(*^_^*)

 

 

以下の項目で本をゆるゆると紹介していきます( ..)φメモメモ

◇あらすじ

◇感想

◇さいごに

ではいきまーす!

 

◇あらすじ

主人公の耶居子は、実家に暮らす25歳のニート。彼女はネットで掲示板荒らしをするくらいしか楽しみがない。耶居子は「嘆きの美女」という美人たちが悩みを解決していく掲示板に執拗に攻撃をしていく。

ある時、「嘆きの美女」のオフ会の場所を突き止め、彼女たちがお茶している写真をネットでさらすため、人気ケーキ屋さんへ張り付いて彼女たちが来るのを待っていた。

するとひょんなことから、「嘆きの美女」の管理人をしていたユリエのストーカーをしていた男を捕まえようとして交通事故に遭ってしまう。

その後は美女たちと共同生活をするはめに。

心も見た目もブスな耶居子はどうなっていくのか?

そんなお話です。

 

◇感想

まずは、今のところ読んでいて分かる登場人物たちのことについて書きます。

 

●主人公 耶居子

女子大を卒業後に勤めた保険会社は同僚とそりが合わず、退職。その後はアルバイトも続かずに実家でニート生活をする。

家族は、父が数年前に亡くなり、母と兄の嫁がいくつかパートをかけもちしていた。兄はファミレスの店長をしている。耶居子は、好きなお菓子と漫画に囲まれ、廃人のように暮らしている。

 

耶居子は、とてもコンプレックスのある人物です。

小学生の時の男子からのいじめで、性格がすごくひねくれています。

すごく衝撃的だったのは、耶居子が早朝に実家に帰ると自分の部屋が無くなり居場所がなくなってしまったことです。母から追い出されるように家を出る耶居子の気持ちを考えると切ないです。

耶居子に非があるけど、帰る家がないのはとても悲しいことだなと思いました。

 

●浜島ユリエ

「嘆きの美女」の管理人。愛犬メルローを飼っている。

現在は「嘆きの美女」で出会った美女たちと集団で両親の残してくれた豪邸で暮らしている。

美術大学へ進学していたが、講師の男性とのことを周囲に噂されたため、中退することになってしまう。

今は読モとして活動しているが、美人すぎるためその雑誌では人気が出ない。

そのため、事務所からも荷物扱いを受けている。

恋愛では、大学時代の講師と付き合っているが、その講師は遊び人である。

何人も恋人がいるし、ユリエを夜中に呼び出したりしている。

ユリエは、典型的なふわふわとしたお嬢様&美女だと思った。耶居子からは、すぐに泣くと思われている。

なんとなくめんどくさいとこがある美女というイメージ。

耶居子とは、小学生の時の同級生。そのため、耶居子が「嘆きの美女」の掲示板を荒らしていたとは知らず、ユリエのストーカーの男を捕まえてくれたことに感謝している。

耶居子が男を捕まえるためにケガしたため、快く自宅で一緒に住むようになった。

 

美人も同じ人間なんだなと思える女の子でした。恋愛に悩む普通の女の子。

個人的には、ヤモリの入れ墨をしている中年の講師との恋愛はどうなっていくのか展開が楽しみです。

 

●玲子

40代。まーちゃんの母。プロのフードコーディネーターで、整形している。まーちゃんを内面美女として育てようと奮闘している。

 

ちょっと苦手なタイプ人だなと。

耶居子を使って愛娘を美人に育てようとするところが好きじゃないなと。

●まーちゃん

玲子の娘。容姿は美しくないが、耶居子のことを慕ってくれている。

●優子

看護師をしている。現在は休職中のため、耶居子の看病をしている。休職中だけど、ユリエに家賃を払っている。

●川村葉月

33歳の宝塚の男役にいそうなかっこいい系の美女。職業は美容師。

 

☆totocco的にスカッとした場面

ユリエの豪邸で、ユリエと優子と耶居子が庭のプールのところにいた時にストーカー男の母親と弁護士がやってきた場面です。

ユリエに向かってとても失礼なことを言う母親に耶居子が言い返して相手を言い負かす場面がとても気持ちがすっきりとします。

すっきりしますが、ストーカー男が変になったのはお前のせいだと母親に言われているユリエがとてもかわいそうな場面でもあります。

こういうセリフは、息子を守りたいんだろうけど、同性としてどうなのと思わせてしまう。

なんで被害者の方が悪いっていうことになるんだって、憤ります。

◇さいごに

劣等感をたっぷりと抱いている耶居子にも共感できるし、美女たちにもそれぞれ悩みがあることを知って人間らしさを感じる作品です。

耶居子がはじめの頃と比べて、美女たちの生活から少しずつ変わっていくのがとても面白いです。

わたしもマイナスイオンのプールを用意するのは無理だけれど、できることはマネしたいかな。

薬膳料理は無理でも、お菓子はなるべく食べないようにしよう(*^-^*)

玲子さんはわたしは苦手な人という印象です。

耶居子を雇う場面も、耶居子が実家を追い出された事情を知って足元を見るようなことしているので…

これからはどんな展開となるのでしょうか?

 

まだまだページは残っているので続きを読むのがとても楽しみです( *´艸`)

それでは♪