ゾッとする展開が!『聖母/秋吉理香子』より
どーも、totoccoです☆
今日は以前読んだ本の紹介をしていきたいと思います^^
それは、秋吉理香子さんの『聖母』です。
『聖母』では、冒頭からたくさんの伏線が散りばめられています。あなたはいくつ気付けるでしょうか。
ちなみにわたしはまんまと最後まで気づかずに、ラストシーンでびっくりして読み返しました。
うっ、悔しいw
それでは、あらすじ、感想、さいごにって流れでゆるゆる書いていこうと思います( ..)φメモメモ
◇あらすじ
保奈美の住む街で猟奇的な幼児殺人事件が起こった。ニュースでは犯人は土地勘のある人物かもしれないと流れていた。幼い娘の薫がいるため、保奈美は娘を守ろうと固く誓う。
一方、犯人の高校生の真琴は事件後も普通に高校生活を送っていた。なぜ真琴は殺人を犯したのか。ラストの展開で、保奈美たちと真琴の驚くべき関係が明らかとなる。
◇感想
まさか真琴と保奈美たちは家族だったとは!
さすがにこの展開は全く読めませんでした。
そして真琴は過去にレイプされ、その結果に薫が生まれたとは思いませんでした。
つまり、真琴と薫は親子で、薫からみたら保奈美は祖母になります。
初めの段階で、ママはお仕事っていう保奈美のセリフは、実は自分自身のことではなくて、アルバイトに行っている真琴のことを薫に言っていたんですね。
また伏線が見事でした。
刑事の坂口と谷崎の話も一見何気ない話かと思って見過ごしてましたが、いろんなところにヒントがありました。
坂口と谷崎が食事をしているシーンで、男女の性差について話してます。
その中で、強姦罪は男性には適用されない、強姦は魂の殺人ということが出てきます。
初めは、殺害された男子幼児の猟奇的な殺害について、また強姦の話は男女の性差のたとえ話と思ってました。
でもラストを読んでから、強姦は強姦された被害者は魂や未来を殺されるという真相への伏線なのかなと。
真琴がゆがんだのは、過去に強姦に遭い、いじわるをする男子幼児をみると、自分に重なってこの男子幼児が大きくなったら強姦をするかもしれないという恐れから犯したんだとしたら、被害者って真琴もなんだろうなと思いました。
また、性差ということで、真琴は一見どっちの性かわかりません。
それが物語のポイントなんでしょう。
名前、剣道部だけの情報なら男だと勘違いしてしまいますが、実は女性でした。
◇さいごに
実はこの本はSNSでフォロワーの方に教えてもらった本で、初の秋吉さんの作品でした!
湊かなえさんが好きと言っていたら、この本を紹介してもらいました☆
初めはけっこう分厚いな…初めての作家さんの本はどんなテイストかわかんないから大丈夫かなと心配してたけど、ページを開くと一気に読めました(*^-^*)
この本は最後に作者が謎を明かしてくれます。
わたしは思わず前のページを読み返しました。
母親の子どもを守りたいという思いは、とてもすごいと感じる作品です。
ぜひお手に取ってみてください^^
以上、totoccoでした~(*^-^*)