【途中感想】『骨を彩る/彩瀬まる』
どーも、totoccoです(*^-^*)
今夜は夫がいないフィーバーで読んでいた本の途中感想を( ..)φメモメモ
『骨を彩る/彩瀬まる』
◇あらすじ
◇感想
◇さいごに
の項目で書きます!
◇あらすじ
本の内容は短編小説です。
「指のたより」より。
妻の朝子を亡くした夫の津村の話。津村は10年前に亡くした妻の夢を見るようになる。
なぜ妻は夢に出るようになったのか?どうして妻の指はだんだん欠けてくるのか?
妻が津村に伝えたかったこととは?
◇感想
「指のたより」より。
すごいと思ったのは、相川光恵のこと。
光恵が作る千代紙の描写はきれいなはずなのに、なぜか暗い印象をわざとつけていた。
この謎解きが次の話に用意されているとは!
とても興奮しました^^
津村の夢について。
津村が死んだ妻のことを美化していて、でも心のどこかにはもしかしたら妻は自分のことを恨んでいるんじゃないかと怯えていたんだと思った。
もしわたしも夫が闘病中で手帳に「だれもわかってくれない」と書いてあったら怖くなってしまうと思う。
そんな言葉を書いた夫は、一瞬で知らない男性となってしまう。
違う。
愛する人からの拒絶が怖いだけだ。
大事な時に寄り添えなかった。
仕事が忙しいと言って、家庭を顧みなかったことが責められそうで怖い。
写メを送りあう描写では、写メを見せてあげているようで
実際には妻から肯定してほしかっただけだったんだなと。
でもこれって誰にでもある後悔の一部なんじゃないか。
朝子は夢で怖がる津村にこう伝えたのが印象的でした。
「ねぇ、こわがらないで、ちゃんと読んで。私、がんばったんだよ」
そこから目につかないようにしまってあった朝子の手帳を読み返します。
やっぱり痛い。
進むのが怖い。
そこにたどり着いたときは、わたしも津村になったみたいに泣きました。
孤独な旅を続けた彼女が少し救われたようで良かった。
ラストの描写では、津村がイチョウの葉の雨の中でもう思い出せない妻を探していたのはとても悲しいけど、どこか前を向かないとと思わせてくれる。
◇さいごに
一話ごとの短編と思いきや、なんと前の話で出てきた人物が次の話でも登場してきます(*^-^*)
面白い!
なんて粋な演出なんだ^^
短編小説に限らず、小説って読み終わるとそこで登場人物たちとお別れをしないといけないですよね。
それって何となく悲しい。
自分の心の準備ができてから、登場人物たちと別れたいとに苦笑
とは言え、まだ半分くらいページが残っているので、残りも楽しんでいこうと思います^^
では、また(*´ω`*)