【読書感想文】『かわいい結婚/山内マリコ』
こんばんは!totocco(トトッコ)です(*^-^*)
久しぶりの記事ですね笑
この間の土曜日に読み終わった本をゆるゆる書いていきます( ..)φメモメモ
『かわいい結婚/山内マリコ』
◆読んでほしい人
◆あらすじ
◆感想
◆さいごに
◆読んでほしい人
この本は特に若い20代の男性、女性に読んでほしいです。
女性が社会に出ると、結婚しても仕事を続けても厳しい現実が見えてきます。
日本は先進国の中で女性の立場がまだまだ低い国です。
立場が低いというのを、この物語を通してどういうことなのか考える1つの材料になるのではないでしょうか。
◆あらすじ
短編のお話が3つです。
表題作の「かわいい結婚」では、新婚の夫婦の話です。
専業主婦となったひかりは家事がほとんどできません。そんな彼女は家事代行サービスのアルバイトを始めます。家事を少しずつするようになった彼女は、ある日あることに気付きます。
◆感想
なんというか、主婦ってすごく退屈だと思った。
いや、今のわたしは主婦だけれど苦笑
なんだろう、社会からはぐれてしまったような感覚がある。仕事をしていた時は、そこでの人間関係がとても苦しくて辞めたいと思っていたのに。
でも、お金を稼いでいる自分が誇らしかった。
記帳する度に少しずつ貯まる数字を眺めてウキウキしていた。
しかし主婦になると、途端に毎日が単調となって自分は果たしてこのままでいいのかと悩む。
お金を消費していくだけの自分に耐えられなくなるだよね。
本の中で、ひかりは義理の両親から夫の世話をお願いされていた。
昔の日本だったらよくある話だと思う。
でも、今や女性も働けと言われる日本で女性になにもかもを押し付けすぎていると思う。
わたしはすごく嫌だ。女性だから家事をやって当たり前、料理も育児もだなんて。
だれかのケアをして人生が終わってしまうなんて嫌だ。
せっかく生まれてきたのにって思ってしまう。
こういう本を読んでしまうと、感情移入しすぎて、ついつい日本の男性はダメとか、甘えているとか感情論で敵対心をむき出しにしてしまう。
でも、冷静に考えてみる。
わたしの夫は、仕事をしているけれど家事もよくやってくれている。お風呂掃除をしてくれるし、買い物する時も運転してくれたり買った物を持ってくれたりとかなり良くしてくれている。
つまり、小説の中のような男性もきっといる。でも、わたしの目の前にいる夫はそういう男性ではないということだ。
やはり結婚するなら、話し合える男性とした方がいいなと思う。
まーくんとひかりのように、ひかりが家事をするのが当然と考える夫だときっと無理だと思う。
作品の中で、ひかりがこのままずっとまーくんの分の家事を続けてまーくんが家事をしなくて済むようにすることが義理の両親からお願いされたことだったんだと気づくシーンがある。
騙されたという一言に尽きる。
親世代からのこういう呪いをわたしたちの世代で終わりにしたいと思う。
わたしがどうするのかは自分で決められる社会にしたい。
まずは、勝手に人の人生に口出しをする身内をなんとかしないとね苦笑
◆さいごに
この本では、けっこうリアルに日本の女性のことが書かれています。
何気なく、妻はこうするもの、夫はこうするものという考えがわたしたちの首を絞めていることがあると思います。
雁字搦めになってしまう前に、夫婦での話し合う努力をしていきたいと思えた1冊でした。
みなさんもぜひ読んでみてください。
以上、totoccoでした(*^-^*)