成長している裏側で…搾取されているコンビニオーナーたち
こんにちは、totoccoです^^
今日はコンビニに関する本について紹介したいと思います。
コンビニといえば、もう私たちの生活になくてはならない存在ですよね。
24時間営業で年中無休だし、欲しい物はほぼ揃っている。
サービスも充実していて、高速バスのチケットも取れるし、公共料金の支払いもできる。
でもこれって、現場の人たちにかなりの負担が強いられているんです。
今回はコンビニ店長の日記に細く説明を加えた本書の感想を書いていこうと思います( ..)φメモメモ
『コンビニ店長の残酷日記/三宮貞雄』
コンビニ店長の残酷日記(小学館新書)【電子書籍】[ 三宮貞雄 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ビジネス・経済・就職 > 経営 > その他
- ショップ: 楽天Kobo電子書籍ストア
- 価格: 799円
◆何の権限もないオーナーたち
オーナーと聞くとみなさんはどう思いますか?自分で店の経営をしていると思いますよね。
表面上のコンビニ会社とフランチャイズ契約したオーナーは対等な関係ということになっているみたいです。
しかし実際はオーナーの立場がとても弱いです。
オーナーは自分の采配で商品を仕入れることはできません。
コンビニ本部が推奨する商品の中から選ぶことしかできないそうです。
しかも仕入れ値をオーナーが知ることができません。
本部が一括管理していて教えてもらえないのです。
◆コンビニ会社が大儲けしてコンビニオーナーがもうからない仕組み
コンビニ会社の本部とオーナーの間では、商品が売れた時に利益を分け合っています。
しかしその割合は、儲けが出れば出るほど本部がたくさん取り、オーナーには入らない仕組みになっています。
そして日商(一日の売り上げ)は毎日本部に送金するように決められています。
これによってオーナーから資金を取り上げているのです。
だから長時間働いてもオーナーの手元には利益があまりないのです。
◆コンビニが弁当を値引きしない理由
コンビニでは毎日たくさんの食品の廃棄をしています。
これがスーパーだと売れ残りを減らすために値引きして販売していることがよくあります。
しかしコンビニは値引きして販売するのはダメなようです。
それはコンビニ本部が利益が減るのを嫌がるからです。
コンビニの会計は特殊です。
本来なら売り上げから売れ残った商品の原価を引いたものが利益ですが、コンビニの利益は売れたものだけカウントされます。
つまり、売れ残った廃棄する商品の損失はオーナーが負担するようになってます。
これによって本部は多くの利益を手に入れています。
こうしてより多くの利益を本部が手に入れるために、売れ残りそうな商品を安く売らせないようにしているのです。
◆さいごに
とても便利なコンビニ。
しかし今コンビニはたくさんの問題を抱えていると思います。
最近ニュースで24時間営業が厳しいと訴えたオーナーが19時間営業をしているのを知りました。
個人的には、24時間営業じゃなくてもいいと思う。
コンビニ経営は家族経営を前提としてフランチャイズ契約しています。
オーナーの他に例えば妻や息子、娘など。
本書でも少しでも利益を得ようとバイトではなくオーナー家族たちが多くシフトに入っている現実があります。
こんなにもオーナーたち現場が頑張っているのに利益はコンビニ本部が搾取している。
しっかりと法整備をしてオーナーたちを守らないといけないし、コンビニ会社は適正な利益の配分をしないといけないと思います。
みなさんはどう思いますか?