【読書感想文】貧困に苦しむ人から搾取している現代について
こんばんは、totocco(トトッコ)です(*´ω`)
真夜中の更新です!
今夜は目が冴えているので、久しぶりに読書感想文をゆるゆる書いていきます( ..)φメモメモ
今回のテーマは、貧困ビジネスについてです。
◆概要
主に日本で起こっている貧困ビジネスの手口について詳しく書かれています。
もちろん、貧困ビジネスでは、プラスの面もあります。しかし現状は、法律のグレーゾーンなものも多くあり貧困に陥っている人たちを搾取していると思われます。
本書の最後に悪質な貧困ビジネスから被害者を減らすための対策が書かれています。
◆感想
①どんな事例があるの?
貧困ビジネスの例として挙げられているのは、ホームレスから生活保護をピンハネすることや彼らから名義を買い取る例などがあります。
ピンハネはもちろん、ホームレスからお金を搾取していますね。
また彼らの名義を買い取って、偽の養子縁組に使われる場合もあります。
つまり犯罪に使われてしまうんです。
②人身売買が行われている
また本書を読んでいて驚いたのは、日本は人身売買大国であるということ。
人身売買って聞いたら、ブラジル、中国など海外で起こるイメージだったから、日本がそうとは信じられなかったです。
日本の人身売買の被害者は外国の女性たちです。日本で性風俗などで働いている外国人女性の中にはだまされて日本に連れられて、たくさんの借金を背負わされて働かないといけなくなった人たちがいるそうです。
こんな現状なのは、
これまで日本に人身売買を取りしまる法律がなかった。
ために横行しているそうです。
こんな現代で、しかもわたしたちの身近にそんな外国人女性たちが大勢いるなんて恐ろしいですね。
きちんと法整備を進めていくことを望みます。
③日本の労働者について
日本では労働者の3人に1人は非正規って言われて久しくなりましたね。
みなさんは非正規のイメージってどんなものがありますか?
わたしはこれまで、非正規、つまり派遣や契約社員は時間の融通がきくから子どもが生まれて子育てがひと段落ついたらそういう仕事を探そうと思っていました。
しかし本を読んで一変しました。
非正規労働者はかなり搾取されているからです。
まず正規と同じ仕事量でも賃金は正規よりも低い。
不景気などでは一番にクビを切られてしまう。
派遣先が違法なことをしている企業が多いなど。(名前を聞いたことがある会社も)
やはり法律の知識をある程度は身につけないと危ないと思いました。
自分の身は自分でなんとかしないとね。
◆さいごに
貧困に陥っている人や労働者を搾取している現状がよくわかる本書です。
貧困ビジネスを解決する方法の1つに、門倉さんは家賃補助で貧困対策ができると考えているようです。
確かに日々の生活の中で、家賃は出費の中でかなりの割合を占めますよね。
そんな固定費が補助で軽減されたら、貧困に苦しんでいる人の負担が減っていいなと思いました。
またビッグイシューというビジネスがあります。
これはホームレスに雑誌を販売させてその売り上げから自立を目指す試みです。
搾取されてばかりじゃなく、こういうプラスの面に導くやり方もあるんだとホッとしました。
この本は10年ほど前の本ですが、今もまだ解決されていない問題があると思います。
しっかりと自分で考えていくことが大事なんだと思わせる内容でした。
政府は今外国人労働者の受け入れをする政策を進めていますが、それよりもまずは自国のロスジェネの世代の方々の雇用を守る必要があるんじゃないかなと考えます。
難しい問題ですが、関連する本を芋づる方式でゆるゆると読んでいこうと思いました。