mastemのブログ

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【プチ読書感想文】『中野京子と読み解く名画の謎』

こんにちは、totocco(トトッコ)です( *´艸`)

今回はこちらの本を紹介します^^

 

中野京子と読み解く名画の謎 陰謀の歴史編/中野京子

 

◆感想

産業革命とパラソルより。

この項目の絵にまつまわる話は、日傘について考察がされています。

面白かったのは、傘はもともとかなり重たい代物で、貴族など身分の高い人が召使にささせていたそうです。

 

少し前に放送された世界ふしぎ発見で、教皇が不在の時はどうなるかというクイズがあって、傘が閉じているとか言っていたような気が…。

それを見ていたときは、傘なんか珍しくもないのになぁ…変なのくらいにしか思いませんでした。

今では、ビニール傘など手軽に手に入るようになった傘ですが、それは19世紀の産業革命のおかげだったんですね。

19世紀当時の人々の暮らしを描いたスーラという画家の絵には日傘を持っている婦人が描かれています。

そして当時の婦人たちはハンドバッグを持ってません。

これは、当時女性は働くことは卑しいことと考えられてました。

また淑女は男性におごられるためお金を持たなかったそうです。

バッグの代わりにポーチは持っていたようですが、現代人からしたら不便だなぁ苦笑

 

余談ですが、サルが絵画で出てきたら日本人は特に何も気にしませんが、西洋だと野蛮や悪徳というシンボルらしいです。

絵画には意味を持ったシンボルが登場するので、そういう背景を知って読むとより絵画鑑賞が楽しくなりますね^^

 

 

◆さいごに

現代では傘は100円ショップで気軽に買えるものとなりました。

しかしかつての傘は、権威の証でした。

その時代ごとに違いがあって、なぜそんなことをしていたのかを知ることは興味深い時間を過ごせますね。

みなさんもぜひお手にとってみてください(*´ω`*)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^