mastemのブログ

本好きの備忘録( *´艸`)ゆるゆる感想と日常について書いてます

【途中読書感想文】今の日本の労働って男性がけっこう有利だよね

こんばんは、totocco(トトッコ)です(^^)/

今回は女性の労働環境がテーマの本です^^

 

『なぜ働き続けられない?社会と自分の力学/鹿嶋敬』

 

◆感想

まず用語が硬くて少し読むのが疲れました苦笑

 

日本社会は、男性がメインの社会です。

かつての労働も男性がメインに働き、女性はその補助的なポジション。

何年経っても、女性にはポストが与えられない。

バリバリ働きたい、認められたいって思っている女性にとってはなんともむなしいものですね。

均等法ができたことで、女性にもポストが与えられ仕事内容もより高度なものを求められるようになるのではという期待があがりました。

しかし簡単に裏切られた格好となってしまいます。

また女性は何年かしたら退職するという前提で採用が行われていたので、女性が仕事をずっと続けるようになると、退職金などの制度も変えないといけない。

現行の男性社会の会社で、女性にも一定数の割合で管理職のポストを与えるように配慮されると自分のポストが脅かされると不安に思った男性社員も多かったでしょうね。

なので当初の均等法が成立して、一般職の女性が総合職に変更したいと考えていてもかなり狭き門でした。

「総合職だと転勤がある。明日転勤しろと言われたらできるのか?」と脅すようなことも多かったようです。

 

本書の中では、女性の労働がきちんと評価されていないなど不当な扱いをされている話が多くありました。

しかし個人的には、男性も同様だと思った。

つまり、男性は長時間労働するもの、海外転勤もいとわないものという価値観がある。

一方女性は、仕事はほどほどでいい、数年したら結婚などで退職するもの、退職後は家庭(育児や家事労働)に専念するものといった固定観念が日本人の中で共通してあるんだと思う。

だからそこから外れると、反発されてしまうのではないかと思う。

男性だから長時間労働は当たり前、女性は簡単な仕事をして家庭に入るのがいいという考えに凝り固まるよりも、性別関係なくその時の個人の状況(介護や育児で時短で働きたい、キャリアを積みたいから海外赴任などにチャレンジしたいなど)を優先して対応できるように会社はならないといけないのではないか。

 

◆さいごに

現代の日本社会は女性を活躍させたいのではなく、女性をより酷使したいのかなという印象を受けます。

イクメンがもてはやされる世の中ですが、その言葉がわざわざ言われるのは育児は女性がメインでするものという認識が続いているんでしょう。

育児は、女性。

家事労働も女性。

そして女性活躍の名において、今度は労働もせよとは…。

去年まで働いていた身としては、もし働いている時に子どもがいたらもう手が回らない状況だなとゾッとします。

世の働くお母さま方、いつもお疲れ様です。

 

まだまだ本は途中ですが、男性対女性の位置付けの労働現場だといつまでたっても溝は埋まらないのではないかと思います。

現状を批判するのは簡単ですが、今より多くの人が幸せになれる道を探さないといけない場面に来ているのではないでしょうか。

わたし自身ももう少し冷静になって考えを深めていきたいです。