【読書感想文】普通の短編集と思いきや…ラストの展開に目が離せない!
こんばんは、totocco(トトッコ)です(^^)/
今日はとっても暖かい1日でしたね。
いい天気だったので、近所の図書館まで本の返却がてらウォーキングしてきました☆
さて、本日読み終わった本の感想をゆるゆる書いていきます( ..)φメモメモ
『BLACK/山田悠介』
【中古】 ブラック / 山田 悠介 / 文芸社 [単行本(ソフトカバー)]【ネコポス発送】
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > 日本の小説 > その他
- ショップ: もったいない本舗 お急ぎ便店
- 価格: 229円
◆感想
物語は短編集が4つです。
しかし読み進めて4つ目の話を読んだときに、これまで読んだ3っの作品は実はつながっているのがわかるようになってます。
1つ目がプロとしてはギリギリの野球選手と彼のファンで足が不自由になった少年の話。
2つ目が異国でカカオ豆を栽培している貧しい子どもたちの話。
3つ目がカラスたちと病気の少女の話。
最後の4つ目で、1から3までの主人公の魂は同じというからくりが明かされます。
転生を繰り返したけれど、目的を達成する前に亡くなってしまった魂。
魂はもう一度転生して生き物に生まれ変わるか、それぞれの命の時に戻ってもう一度目的を達成するか問われます。
しかも代償はもう二度と生まれ変わることはできないというものでした。
魂は悩みますが、カラスになって病気の少女の夢を叶えることにします。
◆◆◆
個人的に読んで2つ目の作品が好きです。
ずっと見たこともない自分たちを助けてくれている人が、実は自分の父だった。
しかも父は亡くなってしまった。
この話はおそらく商人たちだけが儲けているでしょう。
たくさんの子どもたちを搾取しておきながらも、高い値段で子どもたちに商品を売りつけている。
このやるせない感じが辛いけれど。
4つ目の話でカラスの魂が少女に生まれ変わって、仲間のカラスたちと再会するのはなんとなく粋だなと思いました。
◆さいごに
山田悠介作品はすごくテンポよく読めるので好きです。
個人的にはもう少し登場人物たちの気持ちの描写があったらいいなと贅沢に思います苦笑
山田悠介さんの本は高校時代によく読んでました^^
スイッチを押すとき、自殺プロデュース、Aコース、アバターなど。
本を読むのがつまらないと思っていた当時のわたしにとても刺激を与えた作者です。
たまに読み返してみようと思ったtotoccoでした^^
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*´ω`)