【読書感想文】ワーママの日常疑似体験
おはようございます、totocco(トトッコ)です(^^)
今朝は起きることができて、夫にお弁当を持たせて見送りました^^
良かった、何回も寝れずに起きてしまった甲斐があった笑
さて、今回の本は前回感想を書いた本と少し内容が似てます。
ゆるゆると感想を書いていきます( ..)φメモメモ
『さしすせその女たち/椰月美智子』
◆感想
今回も子育てがテーマの話です。
前回紹介した本は定年退職した男性の視点からの話でしたが、こちらは前半が妻視点で後半が夫視点の2部構成となってます。
ワーキングマザーとして働く多香実は夫と2人の幼い子どもと暮らす女性。毎日の家事と育児、そして仕事に追われています。
日常の家事をよく忘れ、なんだかんだと非協力的な夫の秀介。
多香実は対等な夫婦関係でいたいのに、家事や育児は妻がするものという夫の姿勢が気になりました。
颯太が熱性けいれんを起こした時に、秀介が対処を知らないで我が子を危険にさらす行為をした際に多香実は身を挺して我が子を守ります。
そんな多香実に対して颯太が死んだらお前のせいだととてもひどい言葉を浴びせる秀介。
前半の妻視点では恐ろしいほどリアルに伝わってきます。
2人の子どもなのに多香実ばかりが世話をし、秀介は何もしない。
もし多香実が専業主婦だったら経済的な理由で離婚が厳しいけれど(多香実が会社でそれなりの地位があるのも救い)、やはり離婚を考えるだろうなと思いました。
気になったのは、保育園からの呼び出しの連絡は妻にかかってくることです。
多香実も働いているのにどうしてこういう連絡は妻だけにかかってくるのか。
また多香実の実家に帰省するシーンでは、いまだに女性は家事するのが当たり前、亭主関白が当たり前という価値観を両親たちは持っています。
わたしがかつて働いていた会社でも夫婦が共働きで仕事していた人がいました。
しかしいつも保育園から連絡が来るのは、妻の方でした。
その時は小さい子どもがいるって大変だなとしか思ってなかった自分が恥ずかしいです。
無意識に女性が子育てをするものと認識していました。
これが共働きの時代になってもずっと呪いのように、多くの日本人の中にはあるんだなと。
夫視点からは意識が独身時代のままなんだろうなと思いました。
朝子どもたちを通園させることに不満を持っている秀介から、どうして男性は子どもが生まれても変わらないのかなとイライラしました。
何も失わない男性がズルい。
とってもズルいし卑怯だ!
…男性も苦しめってことを言いたいんじゃない。
そうじゃなくて、妻がもう倒れそうなくらい忙しい時には一緒にやってほしい。
妻のお手伝いなんかじゃなくて、1人で子どもたちをみれるようになってほしい。
一緒に乗り越えたいだけ。
同僚から秀介は多香実に甘えているって言われたシーンでは秀介はあまりにも考えが及んでないなと思いました。
きっと子どもたちが成人したら離婚されそう…。
家族のことは大切に思っているのに、ズレたことばかりしている秀介はまだ救えるのではないかと思う。
それはもちろん、多香実が根気よく夫に説明して日常のことを1人でできるようにならないといけないんだけれど。
単に説明しても秀介のことだから理解できないかもしれない。
そんな時は、多香実が家に不在で子どもたちの世話をしないといけないというシーンを作って家事や育児を覚えないとという危機感を持たせるなどしないとダメかも…。
◆さいごに
よくありそうな夫婦の子育ての話だなと思いました。
前回読んだ本もそうだったので余計に思うのが、妻に甘えている夫の多いこと。
実家の両親も母が専業だったのでわたしたちの世話は母がワンオペだった気がする…。
それを違和感なく見てたわたし。
わたしは専業主婦です。
仕事で夫が疲れているのはわかるけど、こっちが忙しい時は手伝ってほしいと思う時があります。
声をかける(断られたり先延ばしされたりする)のが面倒なときは、そっとしてます。
でも本作を読んで、子育てが始まったら声をかけて手伝ってもらうようにしたいなと思いました。
だって2人の子どもだから、夫にも親になってほしい。
秀介のようにいつまでも子どもみたいな人にはなってほしくないなと。
幸いなことに夫はよく家事をやってくれます。
なので夫とは、協力してこれからも生活していきたいと思ったtotoccoでした(*´ω`)
ここまで読んでくれてありがとうございました!