【読書感想文】『姑の遺品整理は、迷惑です/垣谷美雨』
こんばんは、totocco(トトッコ)です(*^-^*)
今夜はなかなか寝付けないので、昨日読了した本についてゆるゆると感想を書いていきます( ..)φメモメモ
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◆感想
姑の遺品整理をすることになった義理の娘が主人公の話です。
以前読んだ彩瀬まるさんの「不在」では実の父の遺品整理をする娘の話でしたが、今回は義理の娘の話です。
ここを対比で考えると、垣谷さんの描く娘さんはなんとなく明るい気がしました。
イメージは関西のおばちゃんみたいな。
どうしても実の親子になると、どれも捨てられないとか遺品から親の生きていた痕跡を辿ってしまってちっとも手につかないのではないかなと思います。
前半では、姑の幽霊が望登子を見張っている気がして望登子が気が気じゃないところや山のような遺品を片付ける際に「お義母さん」と悪態をつきながら作業しているのが面白いなと思いました。
かと思えば、望登子の実家を売る話になると、とても渋っているところもあります。
義理の娘なら、早く処分したい物たちでも、実の子どもから見たらそれはもう二度と会えない親の遺品。
なかなか難しい問題だなと思いました。
ラストシーンでは、姑は実は面倒見のいい性格で丹野や沙菜江を助けていたりしていて、人間って見えている部分って一部だけでたくさんの面があるんだなとしみじみ思いました。
わたしの両親は今や60代に入りました。
いつまでも長生きしてほしい反面、うまくコミュニケーションが取れなくてイライラする場面もあります。
親子ってとても難しい関係ですね。
でも両親はこうだって断定するんじゃなくて、たくさんいいところも悪いところもある人間と思えるようになりました。
わたしの中で、親に対しての考え方を変えるきっかけとなった作品でした。
◆さいごに
ここ最近はたまたま遺品整理する話を選んでしまいました。
4月は遺品整理月間ですね笑
今も複数の本を読んでますが、小説だけじゃなくて違うジャンルの本を読みたいなと思うこの頃です。
またお金のお勉強でもしましょうかね(*´ω`)
ここまで読んでくれてどうもありがとうございました☆