mastemのブログ

本好きの備忘録( *´艸`)ゆるゆる感想と日常について書いてます

【途中感想文】日本の女性として生きるってこういうことだと思う

こんばんは、totocco(トトッコ)です(*´ω`)

ここ最近は本の感想をなかなか書けなかったですが、ようやく再開します♡

今夜もゆるゆると書いていきます( ..)φメモメモ

 

『あたしたちよくやってる/山内マリコ

 

◆感想

山内マリコさんの作品は去年から読み始めました。

山内さんの作品は、やはり何といっても日本の女性がテーマとなっていると思います。

これほどまでに日本の女性たちの理不尽な日常が散りばめられた作品はないのではないでしょうか。

 

女性なら誰でも言われたことや、言われてないけど社会から無意識に強制させられていることが本書ではエッセイや小説という形で書かれています。

これを読みながら、わたしは憤ったり泣きそうになったり無意識に損な役割を進んで演じていたことに気づかされました。

 

「しずかちゃんの秘密の女ともだち」では、小学校の段階で既に男性が優位な社会が成立しています。

よく作られたフィクション。

でもどこか現実味がある。

しずかちゃんが良い成績を取ることで、逆にしずかちゃんが恥ずかしい思いをする。

男の子ばかりが主役ができる。

女の子はいつもサブで控えている。

女の子は怒らない。優しい。

そういう押し付けで、しずかちゃんやジャイ子は自分たちの世界では自由に過ごせるけれど、大勢の人がいる世界ではサブを演じてしまう。

 

個人的にこの文章が印象的。

しずかちゃんは、テストのときはちょっとだけ手を抜く。

しずかちゃんは、男の子とばかりつるんでいるという悪口を、聞かなかったことにする。

しずかちゃんは、お風呂をのぞかれても本気で怒らない。

でも、あとでジャイ子に電話して、「のび太がまたのぞきやがった。あいつコロス!」とか言って発散している。(49ページ)

 

日本の男性優位な社会がわたしは嫌いだなと思う瞬間。

小さい時にアニメで見ていた時は変な事だと感じなかった。

洗脳だったのかもしれない。

元々おかしいことばかりの世の中だったんだね。

 

◆さいごに

日本の女性の社会進出って、世界からみると、かなり遅れているというニュースがあって久しいですね。

今でも安倍政権は女性の社会進出を推進していますが、どこまで本気でやってくれているのでしょうか。

 

前前職の食品会社では、いくら働いても女性なら係長までしか出世しないと言われました。

入社してすぐに、いつ辞めるの?って管理職の方に聞かれたことがあります。

なんて失礼な人なんでしょうね。

もちろん、新入社員のわたしが管理職の男性社員に対して変ですなんてとうとう言えませんでしたが。

とても悔しかった。

なんで選ばれて入ったのに、入社してそうそうそんなことを言われないといけないのか。

男なら頑張れって言われるところでしょと思いました。

そこの会社の女性の仕事は、男性社員の補助的な仕事がメインだった気がします。

男性を無意識で立てている先輩社員を見て、なんて息苦しいんだろうと思いました。

女性がメインの仕事をしているのは、あまり見かけませんでした。

10年働いても女性はやっと主任へ。

男性ならとっくに係長クラスになってます。

また経営者が会議の席で、産休に入る女性社員について3人目の妊娠はもう辞めてもらいたいという発言をしていました。

そこの会社では女性はすぐに辞めるという認識を持っています。

すぐに辞めるというのは、会社での評価がきちんと得られないからなのも一因かなと思いました。

(ちなみにわたしが辞めた理由は、パワハラでしたが)

女性の働きぶりはきちんと評価してもらえない残念な会社でした。

かなり田舎にある会社でしたが、すごい賞を受賞していた会社でした。

それなのに内部がこんなにも残念とは…働いてみないと分からないものですね。

他にもこんな会社はたくさんあるんでしょうかね。

 

自分自身が見たものと、この本で出てくる女性たちの気持ちは通じるものがありました。

令和という新しい元号になった日本で、早くこんな会社は無くなってほしいです。