10月最初の読了本!酒井順子さんの「下に見る人」
こんにちは、totocco(トトッコ)です^^
今日は読書感想文です!
10月最初の読了本がこちら^^
「下に見る人」酒井順子
◆感想
社会において私たちはどこかで人を下に見ている時があります。人は平等と教わった学校を抜けた先にある社会はどこか不完全で、話で聞いていたものとは大違いなよう。
そして学校の中でも、平等を謳いながらどこか不平等があった教室内。
あなたもそんな経験がありますか?
今回の酒井さんのエッセイでは、酒井さん自身が感じたことをまとめたもの。
その中でtotoccoが感じたことをポツリ。
敬語について。
格差社会に対するデモの認識が少し違うのではないかと感じた。搾取されているからデモを起こしている人々がいるのに対し、酒井さんは年上の方ほど偉い(年功序列)としたら、デモは無くなるという趣旨を書かれていました。
彼女の主張が正しいなら、デモをしている人々は中高年の窓際族の人々じゃないとおかしいのでは…?
下種(げす)について。
清少納言が差別的なことを文章にまとめていることは知らなかったので新たな発見。
下種(当時の庶民)が貴族の真似をして紅の袴を履こうとしたり、庶民の家にも雪が積もって趣深いことになるのを不快と捉えていた清少納言。
なぜ清少納言はひどいことを書いたのでしょうか。
これは彼女の身分がかなり高い貴族ではなく、下級から中級くらいの貴族だったからと酒井さんは考えます。人は自分の立場を守ろうとするために、中途半端な立場の人が下から這い上がろうとする人々を蹴落とそうとするんですね。
上から目線について。ドヤ顔や上から目線という言葉は裏側に同調圧力があったことに驚かされてた。これからはいろんな才能のある人物たちが能力を発揮していく時代。
日本は表向きでは個性を尊重する機運が高まっているけど、実際はかなり不寛容な時代に突入している気がしてならない。
誰かが頭1つ抜けたら、それを許さない私たち。
なんとも息苦しい世の中となってきましたね。
◆さいごに
個人的には酒井さんと相性が悪かったtotoccoです。
少し読み進めるにはよいしょがいるエッセイでした。
酒井さんの著作で有名な「負け犬の遠吠え」はいつか読んでみたいと思っているのですが、いつになるかなぁ…苦笑