なぜこのタイトルにした⁈ちっとも内容とタイトルが合ってない小説の感想をポンっ!
こんばんは、totocco(トトッコ)です(*^-^*)
今回はタイトル通り、ちっともタイトルと内容が合ってない小説の感想をゆるゆると書きます( ..)φメモメモ
「スイート・マイホーム」神津凛子
◆あらすじ
ある家族が冬でも温かい住宅を建てて住む話。ところが次々に不吉な出来事が起こっていく。
◆感想
主人公の清沢賢二がすがすがしいほどの屑だった。不倫していたのにそれがバレそうになる(警察の任意の取り調べにて)と、バラさないでほしいと懇願する様子は滑稽だった。
そして彼自身がかつて実の父親を殺害し、母と一緒に遺体を自宅の庭と押し入れに遺棄していた。兄は精神疾患を患っていたが、この原因は建二が作ったもの。
兄は当時父が弟の手によって死んだことを知らなかったが、後に兄は悟ることに。
そして賢二自身は父を殺したことをショックから忘れていた。(父殺しが原因で、賢二は閉所恐怖症に)
理想の家だったが、幽霊が出たり不気味な家。途中で読むのが怖くなった。
本当に幽霊オチなのではないかと思ったけれども…。
しかし真相は、住宅販売の営業、本田の仕業だった。
本田は合いカギを作り、家に侵入。そして地下やダクトの中などに身を隠しながら一緒に住むように。
本田の過去で、幼少期はいらなかったかも。
まさか婚約者を本田が殺めていたとは思わなかった。
本田の異常さをたまたま見た甘利。まさか甘利が善人で、本田が悪人だったとは、誰が想像しただろうか。
人を一面だけで判断するのは、とても危険だ。
1番怖いのは、生きた人間だ。それもまともそうな人が、本性をむき出しにしたらヤバイ。
本田は全て妄想で子どもがいると言っていたのか怖かった。
人はどこまで狂えるのだろう。
しかしこの話の中で最も気の毒なのが、賢二の妻、ひとみ。
完全に精神が病み、ラストでひとみがフォークで娘を惨殺してしまうシーンがゾッとした。
◆さいごに
イヤミスはよく読むけれど、ここまで後味が悪い小説は初めて。本作は作者が住んでいる長野県を舞台に描かれている。
精神疾患に家族があると、私はきっと賢二のように逃げ出してしまうと思う。
これまで一緒だった家族の変化を目にするのが恐ろしい。
ここまでタイトルと内容が乖離した本は初めて(´;ω;`)
違うやーんってなった泣