【途中読書感想文】BUTTER/柚木麻子
こんにちは、totocco(トトッコ)です(*^-^*)
11月も真ん中くらいまで過ぎたのに、まだまだあたたかい陽気が続いていますね。
すっとポカポカ陽気が続いてほしいこの頃です(*^-^*)
さて。
今日は途中まで読んでいる柚木麻子さんの「BUTTER」の読書感想をゆるゆると書いていきたいと思います☆
「BUTTER/柚木麻子」
◆内容
途中までしか読んでないので、内容も分かる範囲で苦笑
週刊誌の女性記者である、町田里佳が主人公。
里佳は、連続殺人犯として裁判を受けている梶井真奈子のスクープを手に入れようとしていた。
彼女は忙しい仕事の合間を縫って、幼馴染の玲子の自宅を訪問することに。
玲子はもともとキャリアウーマンだったが、結婚し妊活のために仕事を辞め専業主婦となっていた。
玲子の助言で、今追っている連続殺人犯の被告と面会することに成功。
しかし彼女との会話は終始彼女に仕切られ、高級なバターを使ったバター醤油ごはんを食べるように勧められる。
里佳は素直に従ってバター醤油ご飯を作って食べてみると…。
◆totoccoの感想
がむしゃらに働く女性記者から、記者の業界の様子がよく伝わってくる。
ネタ元の官僚、政治家などと仲良くなって、スクープを狙う業界。
ちなみに里佳にも有力な人物がついています。
正月は1日しか休めないほどのハードワーク。水曜日は休日となっているが、それを返上して仕事にいそしむ里佳。
個人的にそんな生活を続けていたら、体が心配になる。
今回のキーポイントは、「女性蔑視」かな。
連続殺人犯の梶井真奈子は、現在刑務所に入っている。
彼女は、独身男性3人(中には高齢な人物も)を騙してお金を巻き上げ、殺した罪に問われている。
梶井は、男たちからのお金でよいマンションに住み、有名な料理教室にも通っていた。
食に対する異常なまでのこだわりがあるんだと思う。
中でもバターに対するこだわりがすごい。
マーガリンが有害なのは初めて知りました。このブログを書き終わったら、詳しくマーガリンについて調べよう^^
作中で何よりも目を引いたのは、梶井の容姿。
梶井は特に美人というわけでもなく、ひどく太っていた。
デブでブスな女に騙された哀れな男たち。ブスでデブのくせに身の程を知らずに、殺人まで犯したということで、世間からは注目される。
わたしがひっかかったのは、作中では世間の男性が梶井に対して憎しみを持って事件を見ているという描写。
つまり、もしも梶井が美人だったならここまで世間の関心を得られなかったのかもしれない。ただのあくどい美女⁼騙されても仕方ないという感じがきっとわたしたちの中で感覚としてあるんだろう。
女性は文句を言わないで男性の世話をするべきという、男性側の無言の圧力を感じてしまう。
今の日本は少しずつ男女平等が進んでいるようだけれども、体感的には平等は中学校までかな。
義務教育の場では、男性も女性も平等と習ってたのに、いざ大学入試では女子にだけ不利になるようにしていたり(浪人生も不利になるようにされていたっけ)、社会に出ると、飲み会の席では女性はお酌をさせられ、コンパニオンのような扱いもされる(2社目に入った会社がそうでした)
まだまだ日本は女性に優しくない社会なんだと感じる世の中。
作中のバター醤油ごはんの描写はとてもおいしそうだった。
バターを買ったらぜひ買ってみたい。
◆さいごに
まだ読み始めたばかりの本ですが、日常にある女性に対する社会(というか男性側の?)の認識や、女性たち自分自身の認識、それをものともしない梶井の言動にハマること間違いなし^^
どんどんと読み進めていこうと思います^^
ここまで読んでくれてありがとうございました!