【途中読書感想文】BUTTER/柚木麻子
こんばんは、totocco(トトッコ)です(*^-^*)
今週はまたグンと冷え込んできましたね!
この月曜日から夫が夜勤のため、ベッドで一人寝ているんですが寒い笑
夫がいかに体温が高いのか思い知らされる季節到来です笑
あー、このアパートがねこちゃんOKだったら良かったのに(´;ω;`)
さて、ないものねだりをしても始まらないので、そろそろ本題に。
今回は以前紹介したBUTTERの感想文の続きです(*^-^*)
ゆるゆると書いていきま~す( ..)φメモメモ
「BUTTER/柚木麻子」
◆あらすじ
主人公は週刊誌の女性記者町田里佳。彼女は連続殺人事件の容疑者、梶井真奈子を追っている。何度も梶井と面会。そこで彼女から次々と指定された食べ物を食べるように命令される。
梶井が言っていたケーキを口にし、差し入れをして彼女と心の距離を縮めていくが…。
◆感想
◆お見合いパーティーで甘える男性?女性にはゲンナリされるかも…。
作中の中でお見合いパーティーの話が出てくる。
そこでは男性を無条件に褒めておだてられる女性がモテるそう。ここから考えると、お見合いパーティーにやって来る男性(全員が全員そうではないということはわかっているけれども)はコミュニケーションを自分から取ろうとせず女性に甘えているのだろうと思う。
対等な関係を求める自立した女性がパーティーに参加していたら、たちまち時間の無駄だと感じてしまうかも。
普通なら会話できない男(聞かれてもないのに自分の自慢話ばかりする中高年男性)は女性からみたら相手にしない。
孤立していく内に梶井のような女に餌食にされてしまうのだろう。
◆小説なのにリアルに感じる女性に対する差別
醜い女性の異常な食欲だテーマの本なのかと思っていたけれど、日常に潜む女性に対する差別がテーマなのかな?
女を武器にする女性を軽蔑する癖に自分も変わらないことをしている里佳。
一件彼女思いに見えて、女性はこうあるべきという理想を押し付けてくる恋人誠。
祖父が母を~だから出戻りになるんだという発言は怒りが沸く。
依然として女性への偏見や差別があちこちであるのがかなりリアル…。
女を武器にして出世していく人もいるでしょう。
しかし下駄を履かないと、女性が社会で活躍するのはまだハードルが高いということなのかと考えさせられてしまう。
フィクションの世界とはいえ、なんだか息苦しい。
◆思わずよだれがポタリ!作中の中の食べ物^^
ちなみにこの作品では多くの食べ物の描写がある。高級バター、バターケーキ、ラーメン、高級フランス料理など。
食べ物の描写がとてもおいしそう(*´ω`)
高級バターを食べてみたいと思った。あっつあつのご飯の上にバターをのせてちょっとだけ醤油を垂らす…絶対おいしいやん!
◆女性らしさを削ぎ落す主人公
梶井がもしも美人だったら異性から多くのバッシングを受けることはなかったのではないか。面白かったのは、里佳が客の篠井と会う際にはメイクをわざわざ落とし、女性らしさを削ぎ落していること。
里佳は記事のネタをくれる篠井のことを少し警戒しているんだろう。
そしていつか見返りを求められてしまうのではないかと思うと怖いな。
◆さいごに
まだまだページがある。
本作品はタイトルのバターのように濃厚な内容がギュッと凝縮されている。
なんと400ページを超える大作なのだ。
ものすごいフルコースの料理を出されている気分だけれども、ゆっくりと味わって読んでいこうと思います^^
ここまで読んでくれてありがとうございます^^