【読書感想文】「むらさきのスカートの女/今村夏子」
こんにちは、読書大好きtotocco(トトッコ)です(*^-^*)
今回は今年話題となったこちらの本の感想をゆるゆると書いていきたいと思います^^
第161回芥川賞受賞作品です(*^-^*)
「むらさきのスカートの女/今村夏子」
◆あらすじ
「黄色いカーディガンの女」である私は、友だちになりたいと思っている女がいる。
それは「むらさきのスカートの女」と呼ばれる人物。
彼女と仲良くなるため、ストーカーや自分の職場に彼女が応募するように仕向け、念願叶い、彼女と同僚となったが…。
◆感想
権藤がものすごくヤバイ人物だった!
(権藤は黄色いカーディガンの女であり、この話の主人公)
日野まゆ子(むらさきのスカートの女)にぶつかってみようと思い、うまくかわされてしまい、肉屋さんのショーウィンドウにぶつかり壊したり、仕事は勝手に抜けるし、職場であるホテルではホテルの備品を勝手に持ち出して転売する等…。
そしてショーウィンドウの弁済で家賃が払えなくなると、いつでも逃げ出せるように算段を付ける。
そしてむらさきのスカートの女が異常な人物とされてきたが、冒頭から主人公の方がヤバイのではないかと感じる描写が随所にある。
主人公な異常行動の中に、日野をほぼ毎日ストーカーしている描写がある。
そのおかげで((・・?)で読者たちは日野の日常がどんどんと知ることに…。
日野は仕事に慣れるにつれ、どんどんと変化していく。
ある時、ホテルの備品がバザーに出されていることが匿名で連絡が入り、バザー会場の近所に住む日野が疑われる。
そして一緒に所長までも疑われたため、彼は日野の自宅へ行って日野が1人でやった、所長は関係ないと言うように迫られる。
そして怒った日野は所長ともみ合う内に所長を2階から突き落としてしまう。
例のごとく、現場を見ていた主人公権藤。
彼女はすぐに日野のもとに訪れ、逃げるように言う。
逃げる先を伝え、駅のコインランドリーに着替えなどが入ったカバンがあることを教える。
そして自分も後から追いつくと言って別れることに。
しかしその後日野は行方不明となる。幸い所長は無事だった。
後日みんなで所長のお見舞いへいくことに。
全て日野のせいとなっていた。
しかし家賃が払えなくなって家を追い出された権藤は所長にお金を貸してくれるように頼みだす。
断られたが、所長と日野が揉めている際に日野が所長がホテルに宿泊した女優の下着を盗んだことを思い出して誰にも言わない代わりにお金を用意してもらうことに成功!
ハッピーエンドだったのか?
こんなにも不思議な話は他に読んだことがないってくらい奇妙な作品でした(*´ω`)
この奇妙さが癖になる笑
しかし女性だらけの職場が恐ろしい。
そして新人の女性に付け込む所長は万死に値すると思ったtotoccoでした~