【読書感想文】セックスレスになったらあなたはどうする?

こんにちは、totocco(トトッコ)です！
今回はこの間読み終わった本の紹介を。
テーマは夫婦間のセックスレスについて。
もし自分がある時からパートナーとそうなってしまったら、あなたはどうしますか?

それでは、あらすじや感想をゆるゆる書いていきます((φ(￣ー￣ )

『奥様はクレイジーフルーツ/柚木麻子』

奥様はクレイジーフルーツ (文春文庫)

◆あらすじ
主人公の初美はアクセサリーデザイナー。そして彼女の夫は出版関係の仕事に携わっています。
２人の仲はまるで兄弟のように仲が良いのですが、実はセックスレスでした。
欲求不満が溜まった初美は、次々と妄想を膨らませていくことに。
このデリケートな問題を初美たちは乗り越えられるのか?

◆感想
まず思ったことは、柚木麻子さんはこのようなテーマも描くんだなぁと驚きました(江國香織さんがすいかの匂いを描くような新鮮味を感じました)

作品の中のタイトルには、いくつかのフルーツが登場します。そのフルーツたちの瑞々しさは初美の肉体の若々しさ、性的魅力を暗に表しているのかなと思いました。

主人公について。
ちょっと好きになれない、苦手なタイプでした苦笑
(妄想するのに忙しかったり決めつけて一人で突き進むところや騒がしい性格が私にも当てはまるからでしょうか?つまり、同族嫌悪なのかな苦笑)

でもまっすぐに自分はこうしたいって素直に思えるところはステキかな。
面白いのが初美本人は自分のことを臆病で小心者だと思ってるけど、大学時代の男友達からは思わせぶりな態度を取る愛人タイプの女性とみられていたこと。

この男友達は、初美に対してセクハラをしかけ、不倫関係になろうとするダメな方。
また初美の友人の女性は不倫相手がなんと2人もいて、その上家族の前では妻として母として普通に振る舞っています。

初美の周りの人たちの倫理観は大丈夫なのか(^-^;
読んでて少し不安になりました。

さて、本題。
実際にセックスレスになったら、私ならどうするのかを考えさせられるテーマでした。
初美のようにセクシーな下着作戦をしそう。
しかし見向きもされなさそう苦笑

夫婦となり、片方がしたくないとなったらもう片方はどうしたら良いのか?
男性なら女性よりも風俗に行くことが社会的に認められている気がする。
でも女性が女性用風俗に行くのはどうか?
作中では、初美が突然家出し誰かと性行為すると言って出ていくシーン。
案の定、夫はものすごく嫌がることに。
きっと私の夫も強烈に嫌がるでしょう。
(ならレスを解消してくれたら良いのに、初美の夫をワガママだと感じました)
もう少し男性の風俗みたいに女性の風俗も当たり前になったらレスが原因の離婚は避けられるのかな?
他にも問題が山積してたら難しいのかな?

じゃあ一人で処理するか、その欲求に目をつむり他のことにエネルギーを注ぐのか?
私ならそういう他の選択肢を探すかな。

作品のラストはあんまりスッキリとはしませんでした。
でもスパッと解決するなんてあり得ない感じがかなりリアルだなぁと。
結論として、ゆっくりと２人で向き合って解決していくしかないのだろうと思います。
かなりデリケートで難しいけどね。

多分我が家もレスになったら、初美のように途方にくれる気がしてなりませんでした(^-^;

◆さいごに
セックスレスがテーマの小説でした。
深刻な問題だけど、どこか登場人物たちの様子(特に主人公)は滑稽にコミカルにうつる場面が多かったです。

普段あまり読まないテーマだったので、楽しく読めました( ・∇・)

ここまで読んでくれてありがとうございました(*^O^*)