中盤からの謎が解けていくこの感覚をぜひ味わって!『ファーストラヴ』島本理生
こんにちは、totocco(トトッコ)です☆
今日はコメダ珈琲で新作のブルーベリーソースがかかったシロノワールを食べてきました(*´ω`*)
すごくおいしかった♡
新しい新作っていいですね♡
さて、今回は島本さんの作品を紹介したいと思います( ..)φメモメモ
それは、島本理生さんの『ファーストラヴ」です☆
わたしは図書館のヘビーユーザーで、本屋さんでこの本が話題なのを知ってから、予約して手元に届くまで待ってました!
この本はなかなか手元に届きませんでした(*_*;
夏に予約して、手元に届いたのが、11月でしたね。
長かった。とても大人気の本です(*´ω`)
今回は、
あらすじ
感想
さいごに
で紹介します(^^)/
◇あらすじ
主人公の精神科医の真壁先生がある事件に関する本を執筆することになったところから始まります。この事件は、就活をしていた女子大学生が父が勤務している美術学校を訪ね、父を刺殺するというショッキングなものでした。女子大学生の環菜と接見してみるが、環菜は自身のことを「うそつき」という。そこで真壁先生は、環菜の身近にいた人物たちと接触していくが…。
なぜ女子大学生は父を刺したのか。環菜はうそつきなのか。中盤から謎が解けてからラストに向かう展開はとても勢いがありました。もやもやしていた視界が一気に晴れるように突然真相がむき出しになり、読者を包み込みます。
◇感想
今年は本を70冊以上読んでいますが、ベスト3に入るほどのおすすめの本です!
圧倒させられ本の世界観に引き込まれました。
まず環菜のこと。中盤くらいまでは、意思のないぼんやりした印象の環菜でした。環菜は自分のことをうそつきって言っていたけれど、後からわかる環菜の家庭環境だと完全な被害者だったと思った。母からうそつき呼ばわりされ、環菜は本当のことを言えない状況だった。うそつきは母の方だったことが分かった瞬間は背筋がゾクっとしました。
父も実の父ではなく、継父だった。そんな父からは、戸籍を抜くと言われて育てられていたらだんだん歪んでいくだろう。デッサンのモデルもかなり気持ち悪かっただろうな…。
ほんと、周りに誰か守ってくれる存在の大人がいたら環菜は父を殺さずに済んだのに…。
この本のタイトルは、わたし的には、真壁先生のことを言っているのではないかなと個人的には思っています。作品の中で真壁先生の過去のことも明かされます。
人間は誰でも心の傷を抱えて生きているけれど、前に向かっていける。
そう思える作品でした。
終盤の環菜の裁判のシーンは圧巻です。
本当の裁判に立ち会っているかのような感覚になる文の力があります。
◇さいごに
島本さんの作品はこれが初めてでしたが、場面の描写がうまい方だなと思いました。
すぐに世界観に引き込まれて、最後まで夢中で読みました。
最後には心があったかくなるような作品です。
いろんな場面で考える作品だと思いますが、みなさんも読んでみてはいかがでしょうか^^
※登場人物の名前を間違えてました。
直しました。