mastemのブログ

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【秋の夜長に】読後感の嫌な感覚が癖になる!イヤミス短編小説を紹介★

こんばんは、totocco(トトッコ)です^^

かなりご無沙汰していました苦笑

最近はバタバタしていたので、ゆるゆるとブログを再開^^

 

さて、今回は秋の夜長のおススメのイヤミス小説短編集をご紹介します!

「あなたの不幸は蜜の味」

 

こちらの本は、人気作家たちの短編集を集めたもの。

全部で6つの話が収録されています!

 

その中でも特におすすめの話が「実家」。

「実家」では、主人公は高齢女性。夫と暮らし、子どもは3人。娘は頻繁に実家に帰り、子ども(高齢女性にとっては孫)の面倒を押し付けていました。長男は医師となり、遠方で家族を作って生活を営むことに。もう一人の息子はお金にだらしなく未婚。物語の冒頭では、彼は高齢女性に金の無心をしてきます。

そんなある日、高齢女性の兄が死去。彼女はてっきり実家や遺産がいくつかは自分に入ると思っていましたが、なんと兄は彼女には一銭も譲らず全てを妻へ相続させるという遺言を残していたのです。失意に暮れる女性。そんな時に彼女は自分の夫があろうことか自分よりも年上の女性と不倫している現場を見てしまうことに。夫に問い詰めますが、あっさりと認めた夫。

家を出ていくことになりそうになった時に、高齢女性には帰る場所がないことに気づき愕然とします。子どもたちは邪見にし、頼みの長男は引っ越すことを母に連絡することなく事実上の入り婿となっていたことを知ることになった女性。失意のうちに彼女はある行動を起こすことに…。

 

感想

実家を無くした女性は、ふと自分には帰る家もしばらくの間泊めてくれるような関係の人がいないことに気づくところがたまらなく切ない話となっています。

そしてそんな彼女があることを実行し、いざ夫との家に帰ってきた時にポストの手紙に気づきました。そこにはあることが書かれ、もっと早く手紙を手にしていたらと悔やむ展開でした。

この高齢女性の身に何が起こるのか、ラストは必見です^^