【読書感想文】『泣かない子供/江國香織』よりPart2
こんばんは、totocco(トトッコ)です(^^)/
今夜はクリスマスですね!
我が家では、夫が仕事なので先日ケーキとチキンを食べましたw
今夜は先日読んだ江國さんの本の感想をゆるゆると書いていこうと思います( ..)φメモメモ
余談になりますが、わたしはプレゼントで本を開いたままにできるブックスタンドをいただきました(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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感想を書く際にとても重宝してます^^
『泣かない子供/江國香織』
◇印象的だったところ
●「妹の不在とその影響」にて
しっかり者の妹とその家族についてです。この中で素敵だと思ったのは、江國さんがピンチの時には妹が助けてくれているところです。
原稿の締め切りに追われているとき、大相撲を見たい時、阪神の勝ったニュースを見たい時など妹さんは大活躍!
わたしもそんな妹が欲しい。
江國家では、妹は「もち焼き女」、江國さん自身は「紅茶入れ女」という別名があるらしい。
この2人の間の約束がすごくうらやましいと思った。
だって夜中でも「もち」や「紅茶」が食べたくなったり飲みたくなったら互いを起こしてお願いする、お願いされたらするという約束。
本当にしなくてはいけないんじゃなくて、例え夜で寝ていても言われたらあなたのためにやりますよっていう約束がすごく尊いと思った。
あなたのためにという信頼をしあえるのはすごくうらやましい姉妹だと思う。
わたしには1つ違いの弟がいるけど、絶対無理だろうな。
信頼できる妹がいるなんて本当にいいな。
●「本を読みたくないとき」にて
もの書きの人は本が好きなんだろうと思ってました。
意外と子ども時代は本が好きでななかったのがびっくりしました。
大人になって、読みたい本や読み返したい本があるけど、本棚を見て読みたいものがないってなる感覚が今のわたしと同じでクスってなった。
●「ありふれた変態たち」にて
愛のあるところには戦いがある、と思う。だから、家族などというものは、愛と憎しみのボレロ、である。(P.65)
この話では江國さんの子ども時代の話を書いてます。
上記の言葉にわたしはとても安心しました。
江國さんでも、家族のことが愛情も憎しみもあるんだなと。
彼女の子ども時代の思い出はわたしもやったことがある。
お父さんとお風呂に入った時にタオルのお饅頭とか。
遥か昔にやっていたことが思い出されて、わたしも両親に愛されていたんだなと安心する。
私は私のを家族を愛している。そしてもちろん、それとおなじくらいに憎んでいる。愛するとか、愛されるとか、それはもう、それだけで一つの憎しみなのだ。(P.66)
すごくわかる!
楽しい思い出も苦しい思い出もたくさんあるのが普通なんだろう。
家族を呪いたい気持ちも天涯孤独の独りぼっちになりたいのも、わたしはなんて幸せ者なんだってうふふとなるのも全部普通なんだろう。
◇さいごに
この本は20年以上前に書かれてたものなのに、今の私にも響くものが多かったように思います。
特に家族についてのエッセイでは、愛しているけど同時に憎いと思うというのは読んでいて安心しました。
家族ってすごく大切な存在なんだけれど、一方でとても苦しかったりしんどかったりで嫌だと思うことが多いと思います。
でも世間では、家族って大切!
ましてや家族のことを悪く言うのは、ダメなことみたいな雰囲気がある気がして苦しかった。
でも、自分以外にも家族は大切だけど、憎いっていう人がいることに救われました。
本って、本当に素敵だと思います。
自分の身近にいない人の意見を知ることができるから。
なんでもっと高校生の時にたくさんの本を読んでおかなかったんだろうと後悔してます苦笑
みなさんもぜひ江國さんの世界に浸ってみてはいかがですか^^
totoccoでした