【読書感想文】『さしすせその女たち/椰月美智子』
こんにちは、totocco(トトッコ)です(*^-^*)
今回は以前紹介した本の感想Part2です^^
ゆるゆると書いていきます( ..)φメモメモ
『さしすせその女たち/椰月美智子』
◆感想
前回はおおまかに感想を書いたので、今回は登場人物たちについてゆるゆると( ..)φメモメモ
■米澤多香実
とても強い女性だと思う。こんな人が会社にいてくれたらうれしいし、国会議員になってくれたらもっと子育てがしやすくなる日本になるんじゃないかと思う。
家事、育児、仕事…。3役もこなしていたら自分の時間がなくて窒息してしまいそう。
颯太がインフルとなった時に、颯太がひと段落ついたら仕事の心配をする多香実に同情した。
そして多香実がそのことを責めているシーンでは責めないでほしいと思った。
もっと自分の負担を減らすことをしてほしいと思う。
そしてワーキングマザーの地位がとんでもなく低いという現実も見えてきた。
この問題もなんとかしたい。
子どもが病気になって職場を早退しないといけない様子や、妊娠で体調が悪くて休みそのまま退職するシーンはかなりリアルだ。
しかし本人たちばかりを責めるのはおかしいと思う。
やはり職場の人員を増やすことや、保育園の延長保育がもっと普及してほしい。
人手不足というけれど、子育て支援をよりしっかりしないと人口は増えないからますます国は衰退していく。
■千恵(多香実の友人)
本書のタイトルとなった魔法の言葉「さしすせそ」について実践している主婦。
確かにこちらがおだててみんなが気分よく暮らしていくにはいい方法だと思った。
多香実から見たら、なんでこっちが大変なのに夫の気分を良くしてあげないといけないのかという意見もごもっともだけれど。
心の余裕のある時に使ったらと思うけど、家事育児をしている多香実にはそんな余裕なんてないよね…。
ちなみに我が家では、家事など小さなことでもお互いありがとうと口にしている。
夫から言われたらうれしいと思うし、頑張ってよかったと思う。
わたしも単純な生き物だ*1
■米澤秀介
もっとしっかりしてほしい、残念な夫という印象だった。仕事さえしていればいいなんて考えで生きているんじゃないのか…ってくらい家事や育児を分担していない。
きっと本人の中では朝の保育園へ送ることだけでも貢献してやったという感じなんだろうな。
多香実はその何十倍も苦労しているのに…。
颯太がインフルにかかった際には、多香実を責めたりのんきにしていたり…。
病院について調べない、子どもがかかる病気についても知らない…では済まされないなと。
後半の秀介視点では、感覚が独身のままだなと思った。くるみの香りに気を取られている様子はすごく残念…。
アクセサリーをプレゼントの件もズレている。
まずは自分のご飯くらい自分で作れるようにならないと。
■網島くるみ(秀介の部下)
こういう意味不明な人物が実際にいたらやだなともいう印象を受けた。
言葉が通じない。空気が読めないというべきか…。
そういえば大学のサークルでそういう女の子いたなと。
挨拶くらいならいいけれど、あまり関わりたくないタイプだ。
だからこそ本人たちはそのままで直らないのかもしれないが。
スメルハラスメントって、カップヌードルを近くで食べて匂うぞっていう事例(どんな事例だよ)しか知らなかったので、香水も含まれるんだなと妙なところで感心した。
結局移動後すぐに上司と関係をもって妊娠して退職することになったけど、結婚生活は順風満帆とは言いづらいでしょうね…。
武藤も武藤だし、それをうらやましがる秀介にもガッカリ。
◆さいごに
椰月美智子さんの本は今回が初めてでした。
なかなか描写がうまくて引き込まれる作品でした♡
ここまで読んでくれてありがとうございました!
*1:´∀`