【途中読書感想文】女性は安全な場所から冒険者を嘲笑う
こんばんは、totocco(トトッコ)です^^
今夜も読書感想文を( ..)φメモメモ
『あたしたちよくやってる/山内マリコ』
◆感想
今日読んで印象に残った短編「われらのパリジェンヌ」を紹介します。
これは、幼馴染の3人の主婦たちが定期的にランチをして近況報告をする話です。
この近況報告会でいつも話題に上がるのが、高校の同級生だったある女性です。
彼女は年齢を重ねた今でも夢を追いかけて、パリで暮らしています。
初めは高校卒業後にパリへ留学した彼女のことを憧れで見ていた3人でしたが、いつしか彼女を見下して笑いものにしています。
しかし主人公の女性は、パリで暮らす彼女のことを尊敬しています。
そして自分もそちら側の人間になりたいと思ってます。
思ったことは、日本って特に横並びの感覚が強いこと。
ある程度の年齢になったらっていうロールモデルがみんなの頭の中にあって、それ通りに生きていない人間のことをクスクスと笑いものにしてしまう。
特に自分の人生を主人公として生きていない人間は、他人が自分の生きたいように生きるのを目にすると、自分との差に傷ついてしまって相手を嘲笑することで心を安定させているのかなと思う。
あなたの生き方がうらやましい。
けれど許せない。
だって私にはそんな生き方が怖くてできない。
もしそんな生き方を認めちゃったら、これまで頑張ってきた私の人生はなんだったの?ってなるんでしょうね。
女っていうよりも、男にもいると思う。
みんな自由に生きている人間がうらやましいんじゃないかなと。
わたしもパリジェンヌのように生きたいなと思う。
どんなに大変でも、きちんと自分と向き合う時間を大事にする。
やりたいと思うことを存分にする。
たっぷりと楽しんで過ごしたい。
そのためには目標を立てて、それに向かって腐らないで達成できるように努力していきたいと思える話でした。
◆さいごに
人間って、集団から外れてしまうのはとても怖いと思う。
そして惰性で続く関係を終わらせることも怖い。
でもいつまでも、何のためにもならない、自分が退屈と思っていることに大切な時間を費やすよりも、自分にとって楽しいことをした方が心を醜くしない方法なのかなと思いました。