税金が25%の国の暮らしってどうなの?デンマークと日本を完全なる主観で比較してみた!
こんにちは、totocco(トトッコ)です(*^-^*)
今日はこの間読んだ本の感想を書いていきます( ..)φメモメモ
「消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし/ケンジ・ステファン・スズキ」
◇概要
デンマーク人に帰化した日本の方がデンマークの高福祉・高負担の制度について説明しています。
デンマークでは医療費は無料、教育費も日本のようにかかりません。
その一方で、税の負担は大きいのが特徴です。
デンマーク人は共生という理念のもと、この制度によって成り立っています。
税金は高いけれども、国民の幸福度ランキング(2006年)では世界で1位になったデンマーク。
一方日本は90位らしいです。けっこう低いですよね…。
しかしそんなデンマークですが、自殺者は多いそう。
高福祉であっても、人々の孤独による自殺は防ぐことは容易ではないということが記されています。
◇デンマークってどんな国?
ところで、デンマークとはどんな国でしょうか。
私は本を手にするまで、北欧の国っていう漠然としたイメージしかありませんでした。
作者によると、
国土は九州と同じくらい。
人口はおよそ533万人(これは本が出版された時の兵庫県の人口と同じくらいだそう)
人口は日本と比べるとかなり少ないですが、国民1人あたりのGDPは日本の1.4倍らしいです。
日本は長時間労働で生産性がないですからね…。
首都はコペンハーゲン
言語 デンマーク語
ちなみに言語は、小学校のうちから英語を習い、その後選択でドイツ語かフランス語を習うそう。
これはデンマークという小さな国では海外への労働をするということがスタンダードになっている証拠ですね。
日本もこのようなスタイルにならないと、国が破綻するだろうなと思います。
(破綻まではいかなくても確実に衰退すると思う)
◇デンマークの医療について
デンマークには国民1人1人に対して主治医がいる制度があるそう。
これによって早期の病気発見、大きな病院へ患者が集中して必要な医療が受けられないということを防ぐ目的があるそう。
そして医療費は基本的には無料。
作者の孫は重い病気を抱えているそうですが、海外での手術や長期の入院費用、その間親が看病で働けないと親の収入までも支給されるそうです。
これだといざという時は安心できますよね。
もちろん、財源には限りがあるので、命にかかわらないことは自己負担だそう。
例 歯医者の治療
日本ではドクターショッピングっていうほど、多くの病院があって私たちは医療を受けられる。
少し風邪気味の時でも病院にかかれば薬などが貰える。
一方のデンマークは初めの主治医が必要と判断しないと薬は出ないそう。
考え方も違いもあるのでしょうが(デンマーク人にとって風邪で熱が出たら寝てたらよくなるという考えがあるそう)、無駄を省いて必要な支援を手厚くするという制度はすごいですね。
日本も多額の税金を納めているのに、予算の使い方が全くだめですよね。
今持続化給付金の事務委託費が高すぎる、中抜きという問題を見ていて腹立たしいなと感じています。
◇教育制度
デンマークの教育は小学校の段階から仕事について学ぶそうです。
また小学校3年生くらいから英語(会話がメイン)の勉強が始まり、小学校を卒業するくらいには話せるようになるそう。
その後は文法の勉強をしていくそう。
とても効率的な勉強法だと思った。
その後は選択式で、ドイツ語やフランス語を学ぶそう。
それと合わせて早くから海外で働くことを意識させた教育をしているそう。
小さな国の戦略ですね。
日本も同様に取り組んだらいいな。
そしてデンマークの高校では、資格を取るところと認識されているそう。
驚いたことにデンマークは会社員であっても、なるには資格が必要だそう。
そして学歴は存在しないので、仮にある高校に入ってなじめなかったら別の高校へ行くという選択肢もあるそうです。
高校生くらいで自分の進路をその後変更できずにそのまま進むしかないという日本の教育ってすごく生き苦しいですよね。
私自身は地元の一応進学校に通っていましたが、すごく息苦しい場所だと思っていました。
あまりなじめなかったんですよね。
なんとか卒業したけれど、日本の教育にももっと選択肢がほしい。
◇デンマークの問題点
デンマークは国民の幸福ランキングで1位を取った素晴らしい国です。
しかしそんな国でも問題点はあります。
1つは自殺問題。
10万人あたりの自殺者が11.9人。
これはヨーロッパ内で27位中15位。
福祉がいくら手厚くても、自殺者を防ぐことは難しいという現状があるんですね。
他には離婚問題があります。
デンマークでの離婚の原因は妻の夫に対する不満からだそうです。
えっ、女性はわがまま?
いえ、そういうわけではありませんよ。
まずはデンマークの女性の就業状況について説明します。
デンマークでは女性の就業率が高いそうです。(確か7割ほどだった気が)
デンマークでは女性が働いて納める税金が貴重な収入源になっているため、国としては子どもも産んでほしいし働いてほしい。
※1983年のデンマークの出生率は1.38だったそう。(1.5を切ると人口減少問題が深刻になる)
そのため、出産にかかる費用は無料で保育園、ベビーシッター代の補助などが手厚いそう。
しかも教育費は無料で、18歳以上は生活費まで国から支給されるそうです。
(アルバイトしないで勉強に時間を費やしてほしいという理由からだそう)
一方の日本は出産で42万もらえますが、42万で出産、入院費を全てまかなえない場合も。
更に毎回の健診費用は個人負担。
保育の面では、都市部だと保活もすぐにしておかないと入れない問題もありますからね。すぐに保活しても入れないことは、待機児童の問題でも明らかですし…。
少し話が脱線しました…。
離婚問題に戻ると、デンマークの女性からみれば仕事では男女の平等が実現され,
国からの支援によって手厚い子育てのサポートがある。でも家庭では夫が家事をしない。子育てに非協力的だ。
となると、結婚しているメリットがないと考えるそう。
(それとプラスでせっかく大学にも出たのに家事や育児を全て担うのは不公平と考えるからだそう)
もちろん、彼女たちも離婚によるデメリット(子どもの成長に影響があるとか)を考えます。
しかしデメリットの1つに挙げられる金銭面では、政府のしっかりとした支援やそもそも働いているため経済的に困窮してないため、離婚した方がいいと考える人も出てきますよね。
日本もデンマークほどではないけれど、離婚が多い国。
しかし一度離婚すれば貧困に陥る母子家庭が多いので、現状の日本の母子家庭の支援はもっと手厚くしてほしいな。(もちろん貧困に陥っている父子家庭にも)
競争社会のデンマーク
デンマークは会社員になるにも資格が必要と先に記しました。
更に仕事について言えば、デンマークでは大きな会社に勤めても小さな会社であっても、同じ職業の人だと同じ収入になるそう。
そしてスキルアップ(収入アップ)を図るには、大学などで勉強して試験に合格する必要があるそう。
これは大学入学は何歳になってもできますし、支援もありますが本人が頑張らないとスキルアップができないということを意味します。
そのような意味で、スキルアップを諦めたらそれ相応の収入しか手に入らないとなるそうです。
◇デンマークという国
この新書を読むまで、なんとなく税金の負担が大きい国でしょ。っていうイメージしかなかったデンマーク。
しかし今回読んでみて、すごくデンマークについて興味がわきました(*´ω`)
税金の負担が重いので、大きな買い物(自動車は国内に企業がないため、全て輸入車らしいです)すると大変とありました。
しかし普通の日常を過ごすのはそこまで負担ではないそうです。
(例 デンマークは酪農と食肉の輸出国として知られ、お肉などが25%の税金をかけても安い)
読んでみてデンマークっていいなと思いました。
移住が無理であっても、一度は旅行に行ってみたい(*´ω`)
他にもデンマークに関する本や、他の北欧についても知りたい。
本ってすごく面白いですね。
知らないことを知るって楽しい(*'ω'*)
ここまで読んでくれてありがとうございました^^